ソフィβ-グルカンの健康効果
ソフィβ-グルカンには、体に有効に働く4つの効果があります。
当社では、医療機関や大学の協力のもと、臨床実験により、効果を確認しました。
1.免疫賦活作用
腸に届き、ガン化した細胞の攻撃を活性化
ヒトの消化器官には、外から侵入してきた病原体やウイルス、有害な化学物質の他、体内で毎日数千個も発生するといわれるガン細胞などから身を守る「免疫防御機能」が備わっています。
「免疫防御機能」は、様々な免疫細胞がともに働くことで機能しますが、その中でも特に重要なのが「NK(ナチュラルキラー)細胞」。常に全身を回り、ガン細胞やウイルス感染細胞を発見すると、攻撃、死滅させる働きがあります。
60〜70%が腸に存在するNK細胞。この働きをサポートするのが、ソフィβ-グルカンです。ソフィβ-グルカンは、摂取すると消化されず腸に届き、腸内でNK細胞を含む免疫細胞を刺激、活性化させ、免疫力をアップさせます。活性化されたNK細胞やマクロファージはお互いを活性化し合い、さらにはリンパ球T細胞の一種であるキラーT細胞活性化が誘導するため、免疫向上作用が高まります。
これらのことからソフィβ-グルカン(β-1,3-1,6-グルカンを含む)の抗腫瘍活性に注目が集まりました。
ソフィβ-グルカンのNK細胞とマクロファージの活性化試験
マウスへの投与による変化
当社では、ソフィβ-グルカンをマウスへ自由飲水にて2週間投与しました。
その結果、以下のようにNK細胞、マクロファージの活性化を測定しました。
NK細胞の変化
マクロファージの変化
腫瘍の変化
ヒトへの投与によるNK細胞への変化
NK細胞を若返らせ、感染症の重篤化を防止
期待される抗がん剤との併用
抗がん剤併用時におけるソフィβ-グルカンの免疫賦活作用
2.血中コレステロール値正常化
血液中のLDL(悪玉)コレステロール値が高いと、血管壁を厚くして血液の流れを悪くする為、動脈硬化など生活習慣病の原因になるといわれています。その為、LDL-コレステロール値(と総コレステロール値)を、正常値に保つことが重要。
水溶性β-グルカンには、コレステロールの吸収を抑制し、総コレステロール値を正常に保つ働きがあります。
血中コレステロール値正常化効果実験(大麦β-グルカン)
黒酵母β-1,3-1,6-グルカンを150mg/day摂取することで、4週間、LDL-コレステロール値と総コレステロール値が著しく低下した。
LDLコレステロール(n=32)
LDL-コレステロール120mg/dL以上の方を対象に試験
総コレステロール(n=32)
LDL-コレステロール120mg/dL以上の方を対象に試験
※ 大麦β-グルカンの摂取データは、以下の文献より引用:
Behall, K.M., Scholfield, D. and Hallfrisch, J., Diets containing barley reduce lipids significantly in moderately hypercholesterolemic men and women, Am. J. Clin. Nut., 80, 1185, 2004.
LDL-コレステロール値を下げる水溶性食物繊維として大麦β-グルカンが近年注目されています。
※FDA(米国食品医薬品局)にてLDL-コレステロール値を下げる効果が認められています。
3.血糖値抑制
ソフィβ-グルカンは、水に溶けると水分を吸収し、ゲル状になる性質があります。そのため、ソフィβ-グルカンと一緒に食事(またはソフィβ-グルカンを含む食品)を摂ると、胃の中で食べ物にからみつき、糖質の消化・吸収がゆっくりとなり、食後の血糖値の上昇を穏やかにします。
また、食後の血糖値上昇が穏やかになることで、すい臓でのインスリンの過剰な分泌を防ぎ、空腹時血糖値の上昇も抑えられます。このことから、糖尿病予防にも効果あると考えられています。
単回での効果検証
4.便秘解消
腸の中で300~1000倍の水分を取り込み膨張するソフィβ-グルカンは、消化・吸収されずほとんどが便として排出されます。
さらにその際、便に混ざったソフィβ-グルカンが水分を抱え込んで便をやわらかくし、かさを増加させます。
かさが増加すると腸壁が刺激され、排便を促すぜん動運動が活発になり、便秘を解消します。
便秘解消効果検証実験
便秘症状を自覚する高知大学の女子学生10名、介護老人施設の入所者30名をそれぞれ対象に、
ソフィβ-グルカンを毎食後50㎎ずつ2週間摂取してもらい、摂取期間前後のCASのスコアを評価した。
※CASとは、便秘に関する8症状を0~2点のスコアで評価し、合計スコアが高いほど便秘症状が深刻と判断する評価方法。
健常者の合計スコアは2点以下。