ABOUT β-GLUCAN

β-グルカンは、食物繊維。
健康維持や病気予防の強い味方。

ブドウ糖(グルコース)のみが多数結合した多糖類をグルカンと呼び、食品化学では炭水化物として分類されます。 グルカンはその化学構造からα型とβ型に分けることができ、β-グルカンは幾つかの種類に分かれており、β-1, 3-1, 6-グルカンと呼ばれるものには「免疫向上作用」の効果があります。

生活の身近なところに

自然免疫の重要性

免疫とは、ヒトや動物などが持つ、体内に入り込んだ「自分とは異なる異物を排除する機構」です。
ヒトの細胞(約60兆個)は120〜200日をかけて入れ替わります。
その中で、1日に生まれてくる細胞の約1/108が、がん化すると言われています。
それらの、がん化した細胞を、NK(ナチュラルキラー)細胞と呼ばれる細胞が排除しています。

自然免疫を上げるということは、病気を治す可能性を高めること。 そして、病気になるリスクを減らすということに繋がるのです。

※NK細胞の活性が低いと、がんの罹患率が高いことが、埼玉県立がんセンターの研究で報告されています。

免疫向上作用を生む、β-1, 3-1, 6-グルカンの働き

β-1, 3-1, 6-グルカンは受容体を刺激することで免疫賦活をもたらします。
しいたけなどを食品のまま体内に摂取しても受容体を刺激することができないため、
健康効果が得られません。
そのため、βグルカンの成形を行う必要があります。

キノコの中にβ-グルカンが含まれているため、抽出する必要がある。
キノコから抽出するβグルカンに他の成分が結合しているため、
その他の成分を取り除精製を行う必要がある。

精製品 精製品(不十分) 粗製品 質の悪い粗製品であると、不要物に阻害され結合しない 精製が不十分な場合でも結合する場合があるが、
受容体に接触する際の向きなどによっては結合しない
質の高い精製品であると、
受容体に結合しやすく細胞が活性化する
免疫性細胞

抽出・精製されることで生体に反応する形となったβ-グルカンを、
BRM(Biological Response Modifier(生体応答調節物質)という医療用語と、
G(Glucan)を組み合わせて、BRMGと命名しました。

キノコではβ-1,3-1,6-グルカンの含有量 ≠ BRMGの量

このように食材をそのまま食べる(摂取する)ことで栄養分となるビタミンやミネラルなどとは違い、
β-グルカンがもたらす健康効果を得るためには、成分が受容体に適合する必要があります。

ソフィβ-グルカンの健康効果

ソフィβ-グルカンには、体に有効に働く4つの効果があります。
当社では、医療機関や大学の協力のもと、臨床実験により、効果を確認しました。

1.免疫賦活作用

腸に届き、ガン化した細胞の攻撃を活性化

ヒトの消化器官には、外から侵入してきた病原体やウイルス、有害な化学物質の他、体内で毎日数千個も発生するといわれるガン細胞などから身を守る「免疫防御機能」が備わっています。
「免疫防御機能」は、様々な免疫細胞がともに働くことで機能しますが、その中でも特に重要なのが「NK(ナチュラルキラー)細胞」。常に全身を回り、ガン細胞やウイルス感染細胞を発見すると、攻撃、死滅させる働きがあります。
60〜70%が腸に存在するNK細胞。この働きをサポートするのが、ソフィβ-グルカンです。ソフィβ-グルカンは、摂取すると消化されず腸に届き、腸内でNK細胞を含む免疫細胞を刺激、活性化させ、免疫力をアップさせます。活性化されたNK細胞やマクロファージはお互いを活性化し合い、さらにはリンパ球T細胞の一種であるキラーT細胞活性化が誘導するため、免疫向上作用が高まります。
これらのことからソフィβ-グルカン(β-1,3-1,6-グルカンを含む)の抗腫瘍活性に注目が集まりました。

ソフィβ-グルカンのNK細胞とマクロファージの活性化試験

マウスへの投与による変化

当社では、ソフィβ-グルカンをマウスへ自由飲水にて2週間投与しました。
その結果、以下のようにNK細胞、マクロファージの活性化を測定しました。

NK細胞の変化

マクロファージの変化

腫瘍の変化

ヒトへの投与によるNK細胞への変化

NK細胞を若返らせ、感染症の重篤化を防止

期待される抗がん剤との併用

抗がん剤併用時におけるソフィβ-グルカンの免疫賦活作用

2.血中コレステロール値正常化

血液中のLDL(悪玉)コレステロール値が高いと、血管壁を厚くして血液の流れを悪くする為、動脈硬化など生活習慣病の原因になるといわれています。その為、LDL-コレステロール値(と総コレステロール値)を、正常値に保つことが重要。
水溶性β-グルカンには、コレステロールの吸収を抑制し、総コレステロール値を正常に保つ働きがあります。

血中コレステロール値正常化効果実験(大麦β-グルカン)

黒酵母β-1,3-1,6-グルカンを150mg/day摂取することで、4週間、LDL-コレステロール値と総コレステロール値が著しく低下した。

LDLコレステロール(n=32)

LDL-コレステロール120mg/dL以上の方を対象に試験

総コレステロール(n=32)

LDL-コレステロール120mg/dL以上の方を対象に試験

※ 大麦β-グルカンの摂取データは、以下の文献より引用:
Behall, K.M., Scholfield, D. and Hallfrisch, J., Diets containing barley reduce lipids significantly in moderately hypercholesterolemic men and women, Am. J. Clin. Nut., 80, 1185, 2004.

LDL-コレステロール値を下げる水溶性食物繊維として大麦β-グルカンが近年注目されています。
※FDA(米国食品医薬品局)にてLDL-コレステロール値を下げる効果が認められています。

3.血糖値抑制

ソフィβ-グルカンは、水に溶けると水分を吸収し、ゲル状になる性質があります。そのため、ソフィβ-グルカンと一緒に食事(またはソフィβ-グルカンを含む食品)を摂ると、胃の中で食べ物にからみつき、糖質の消化・吸収がゆっくりとなり、食後の血糖値の上昇を穏やかにします。
また、食後の血糖値上昇が穏やかになることで、すい臓でのインスリンの過剰な分泌を防ぎ、空腹時血糖値の上昇も抑えられます。このことから、糖尿病予防にも効果あると考えられています。

単回での効果検証

4.便秘解消

腸の中で300~1000倍の水分を取り込み膨張するソフィβ-グルカンは、消化・吸収されずほとんどが便として排出されます。
さらにその際、便に混ざったソフィβ-グルカンが水分を抱え込んで便をやわらかくし、かさを増加させます。
かさが増加すると腸壁が刺激され、排便を促すぜん動運動が活発になり、便秘を解消します。

便秘解消効果検証実験

便秘症状を自覚する高知大学の女子学生10名、介護老人施設の入所者30名をそれぞれ対象に、
ソフィβ-グルカンを毎食後50㎎ずつ2週間摂取してもらい、摂取期間前後のCASのスコアを評価した。

※CASとは、便秘に関する8症状を0~2点のスコアで評価し、合計スコアが高いほど便秘症状が深刻と判断する評価方法。
健常者の合計スコアは2点以下。

厚生労働省の認可を受けた、確かな安全性

ソフィβ-グルカンは、「アウレオバシジウム培養液」の名称で
既存食品添加物[既存添加物名簿収載品目リスト 番号1]として厚生労働省の認可を受けています。

(特定保健用食品)

特ホと同じ基準での安全性試験

β-1,3-1,6-グルカンで、慢性毒性試験を含めた安全性試験を実施している会社は、当社だけです。

試験方法 特定保健用食品

細胞試験(in vitro)

動物試験(in vitro)

遺伝毒性試験
単回経口投与試験
28日間または90日間の反復投与試験
長期経口投与試験(1年間) 必要に応じて
ヒト試験 原則として保健の用途を踏まえた試験者による継続した
場合の影響、過剰に摂取した場合の影響を評価する
ソフィβ-グルカン
2年間の慢性毒性試験

技術革新によって広がる活躍シーン

β-グルカンは抽出し精製して、製造することが主流であったのが、
黒酵母×スクリーニング発酵法を用いることで大量製造が可能になり、安価に提供できるようになりました。
結果、これまでコスト面での問題から難しかった一般食品への利用が可能となっています。

また、ソフィではバイオ技術を用いて改良し、嗜好性を高めることを追求しています。
現在では、日常的に食される嗜好品(お菓子など)や、病院食などで使用されています。

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