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株式会社ソフィ・GN Corporation合同記者会見

2020年7月20日 14:00~15:00

 

株式会社ソフィが製造する「β-グルカン(以降、ソフィβ-グルカン)」が、

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の重症化予防に効果がある可能性が

あるとして、国際学術誌(Frontiers in Immunology)に掲載されたことを受け、

高知県庁にて記者会見を行いました。

論文を投稿したアブラハム・サミュエル氏(医学博士・山梨大学非常勤講師)に

よると、弊社が所有するAureobasidium pullulans AFO-202株が

産生する機能性多糖成分「ソフィβ-グルカン」が、新型コロナウイルス感染時に

重症化する原因の一つとされる、過剰な免疫反応(サイトカインストーム)を

抑制する可能性があるということです。

サイトカインストームの原因の一つとされるインターロイキン-6(IL-6)は、

細菌やウイルス感染時にマクロファージ等から産生され、体温上昇をはじめ、

免疫を活性化するために重要な役割を担っています。しかし、全身性で

過剰となった場合には、ショックや播種性血管内凝固症候群(DIC)を

引き起こすことで多臓器不全となり、致命的となる場合があります。

今回発表された論文では、これまでに蓄積されてきた研究結果を基に、

「ソフィβ-グルカン」がIL-6の過剰増加を抑制する可能性を示唆していると同時に、

ナチュラルキラー(NK)細胞を活性化することでウイルスによる攻撃を

防御すると考えられる事から、新型コロナウイルスの臨床試験に

応用可能ではないかと述べられました。

 

また、COVID-19において、死亡率の高い併存疾患には、

心血管疾患、糖尿病、がん、腎臓病があることが知られています。

「ソフィβ-グルカン」には、免疫活性作用、脂質異常改善作用、

血糖値上昇抑制作用があるという臨床試験データが得られている事から、

COVID-19対策として非常に有益となる可能性があるということです。

その他、新型コロナウイルスとは別に、膵頭十二指腸切除もしくは

肝臓切除などの侵襲性の高い手術を受けられた患者さんの術後回復力と

生存日数の向上を目的として、高知市の近森病院(塚田暁先生)、

および九州保健福祉大学(池脇信直教授)と共同で「ソフィβ-グルカン」を

使用した臨床研究を実施していることを公表致しました。

術後の回復が早いほど、その後の生存日数は長くなるというデータがあり、

免疫力が極端に下がる術後に、β-グルカンで免疫力を底上げすることで回復を

早め、生存日数と生活の質を向上するという効果を期待しています。

また、近年確認されたβ-1,3-1,6-グルカン抗体価は、がん患者では

総じて低いですが、「ソフィβ-グルカン」の摂取により抗体価が上昇すること、

および好中球活性因子 (G-CSF)の産生が認められます。

これらの免疫の指標も本臨床試験では評価する予定です。

今回の記者会見では、「ソフィβ-グルカン」の免疫活性・調節作用、

および脂質異常改善作用と血糖値上昇抑制作用がもたらすCOVID-19対策としての

可能性と、侵襲性が高い術後の回復改善効果を目的とした臨床試験の

実施に関して報告致しました。

 

高知新聞掲載記事:https://www.kochinews.co.jp/article/383339/
記者会見写真

左から、尾仲隆氏((株)ソフィ社長)、アブラハム・サミュエル氏、池上裕倫氏((株)ソフィ取締役)

 

 

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