第31回 四国臨床栄養研究会
- 2007.03.10
【日時】
2007年3月10日(土)
【演題】
ソフィβ-グルカンを用いたNK活性誘導効果
【演者】
㈱ソフィ・研究開発部1),高知大学医学部外科学(外科2)講座2)
○矢野弘子1),高本美佐1),渡部嘉哉1),溝渕俊二2),笹栗志朗2)
【目的・方法・結果】
ソフィβ-グルカンは Aureobasidium pullulans が産生するβ-1,3-1,6-グルカンを主成分とする物質で、免疫賦活作用、特にTh1活性による細胞性免疫誘導能が認められている。我々は、本品の経口摂取による natural killer (NK) 細胞活性誘導能をマウス、ヒトで検討した。NK活性は51Cr 放出試験で評価した。マウスには0.5~5%溶液を給水瓶から自由摂取で投与した。その結果、ソフィβ-グルカンの濃度依存的かつ時間依存的なNK活性の誘導が認められた。また、健常ボランティアに本品15mlを一日3回、一ヶ月間摂取して頂いた。殆どのボランティアで摂取後NK活性上昇が認められ、その平均上昇率は30%であった。さらに一ヶ月中断すると開始前の状態まで下降した。現在、ボランティアの数を増やしデータを蓄積するとともに、免疫力低下の副作用を伴うがん化学療法時の検討を行っている。