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第34回 四国臨床栄養研究会

【日時】

2010年9月11日(土)

 

【演題】

担がん患者に対するソフィβ-グルカン経口摂取によるNK活性誘導効果の検討

 

【演者】

高知大学医学部臨床看護学1)、 (株)ソフィ2)、土佐市立土佐市民病院3)、 (株)ヘルシースマイル4)、㈱高南メディカル5)、高知大学医学部附属病院 栄養管理室6)

矢野弘子1) 2) 、田中肇3)、小松郁子3)、池上裕倫2)、藤田竜4)、宮原五彦5)、 伊與木美保6)、渡部嘉哉1)、溝渕俊二1)

 

【はじめに】

我々は、食品添加物として認可されている黒酵母由来の水溶性β-1,3-1,6-グルカンを主成分とするソフィβ-グルカン(SβG)の経口摂取による自然免疫の賦活効果について研究を行っている。今回はマウスでの免疫賦活効果に加え、担がん患者を対象として行っている共同臨床研究についての途中経過も併せて報告する。

 

【方法】

マウスに水で希釈したSβGを自由給水で投与し、NK活性を測定した。NK活性は、脾臓由来単核球を機能細 胞、Yac-1を標的細胞とし、51Cr放出試験で行った。ヒトでは、担がん患者(n=8)を対象と しNK活性を測定した。SβG 15 mlを1日3回、3ヶ月間摂取し、摂取前、摂取1、2、3ヶ月目 の計4回の採血を行った。NK活性は末梢血単核球を機能細胞、K562細胞を標的細胞とし、 Cr 51 放出試験で評価した。

 

【結果】

SβG投与マウスでNK活性の誘導が顕著に認められた。この効果はSβGの濃度依存的かつ時間依存的なものであった。担がん患者のNK活性は、前採血を100 %とした場合、1ヶ月目126.4±12.15 %、2ヶ月目133.7±13.99 %、3ヶ月目139.0±11.88 %であった。前値に対し2ヶ月目と3ヶ月目には統計学的有意差を認めた(p=0.046、p=0.013)。

 

【結語】

担がん患者において、SβGを経口摂取することでNK活性を誘導する可能性が示唆された。

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