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Society

第76回 日本寄生虫学会大会

【日時】

2007年3月29日(木)

 

【演題】

ソフィβ-グルカンによるNK細胞活性を利用したPlasmodium yoelii 感染に対する効果 Effect of natural killer cells activation by Sophy beta-glucan in Plasmodium yoelii infection.

 

【演者】

高本 美佐1,2,矢野 弘子1,2,溝渕 俊二3,長瀧 充 1,ウィックラマシンハ スシジ1 ,ヤタワラ ララニ1 ,鳥居 本美4 ,坪井 敬文5 ,笹栗 志朗3 ,渡部 嘉哉1.2 ,吾妻 美子6 ,吾妻 健1

1高知大・医・環境保健学,2(株)ソフィ・研究開発部,3高知大・医・外科, 4愛媛大・医・寄生病原体学, 5愛媛大 ・無細胞センター, 6高知学園短大・衛生技術)

 Misa Takamoto1,2 , Hiroko Yano1,2 , Shunji Mizobuchi 3, Mitsuru Nagataki1 , Susiji  Wickramasinghe1 , Lalani Yatawara1 , Motomi Torii4 , Takafumi Tsuboi 5, Shiro Sasaguri3 ,Yoshiya Watanabe1.2 , Yoshiko Agatsuma 6, Takeshi Agatsuma 1

1Dept. Environ. Health., Kochi Univ., 2 Sophy Inc. of life science, 3 Surgery, Dept. Mol. Parasitol., Ehime Univ. Sch. Med., 5Cell-Free 2 34 5 Sci. Tech. Res. Ctr., Ehime Univ., 6Dept. Med. Tech., Kochi Gakuen College.)

 

【目的】

ソフィβ-グルカンは Aureobasidium pullulans が菌体外に産生する水溶性のβ-1,3-1,6-グル カンを主成分とした物質で,このβ-1,3-1,6-グルカンは細胞性免疫を誘導することが知られている。我々はこれまでの本大会において,ソフィβ-グルカンが経口投与によってマウスの血清中の IFN-γ濃度を上昇させること,そしてこの反応にはTLR4が一部関与していること等を報告してき た。さらに本研究においては,マウスモデルにソフィβ-グルカンを経口投与することによってNK 活性が誘導されることを見出した。このNK活性はソフィβ-グルカンの濃度および投与時間に依 存的な反応であった。またソフィβ-グルカンによる免疫系の活性化を感染予防及び治療に応用 する目的で,ネズミマラリア原虫 (Plasmodium yoelii 17XNL) の感染に対する効果を検討した。

 

【方法・結果】

BALB/cマウスに対して感染2週間前からソフィβ-グルカンの経口投与を行い,その後評価として 末梢血塗沫標本を作製し,算出した感染赤血球率を指標とした。その結果,感染直後は対照群 との有意差は認められなかったが,約2週間後からソフィβ-グルカン投与群は急速に治癒方向に 進んだ。この方法が応用できれば,耐性株が出現することはなく,しかもマラリア以外の寄生虫に 関しても効果が期待できる予防方法へ発展する可能性がある。現在,この反応に対するTLR4の 関与を解析中である。

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